現実のお金を使い、インターネット上で遊べるギャンブル「オンラインカジノ」。
実際にあるカジノとは異なり、どこでも楽しめるとして日本国内でも注目を浴びています。
しかしながら、日本ではオンラインカジノへの疑問の声が多いのが実情。
興味こそあるものの、この声を受けて不安に感じている方がいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、「オンラインカジノはズバリ違法なのか？」をテーマに解説します。
安全に楽しくオンラインカジノを遊ぶために、知らない方はぜひ参考にしてください。
選ぶべきオンラインカジノの特徴をこの記事で理解し、今後に活かしていただければ幸いです。
【結論】オンラインカジノは違法ではない。しかし…
「怪しい」との声がなにかと多いオンラインカジノですが、結論から言うとオンラインカジノそのものは違法ではありません。
なぜ「そのもの」と言ったかというと、オンラインカジノが違法か合法かは各国の法律に依存するためです。
現在、オンラインカジノが合法となっている国は約200ヶ国あり、有名なところだとイギリスやフランス、オーストラリア、マルタ共和国などが該当します。
違法性のないオンラインカジノを運営するには条件がある
オンラインカジノを運営するためには、以下の条件を満たさなければなりません。
- その国がオンラインカジノを合法としている
- 運営ライセンスの取得
上記の条件を満たしていないオンラインカジノもありますが、これは明確に違法となります。
そのような悪質オンラインカジノで遊んでしまうと、お金や個人情報を抜き取られるなどの思わぬ被害を受ける可能性が非常に高いので、絶対に避けましょう。
運営ライセンスがあるオンラインカジノは合法
気になっているオンラインカジノが違法でないかを確かめる指標の1つに、「運営ライセンス」があります。
運営ライセンスは政府から発行される、そのオンラインカジノが合法的に運営されていることを証明するものです。
ただ、一口に運営ライセンスといっても1種類だけではありません。
発行される運営ライセンスは国によって違いがあり、審査の基準が厳しいところもあれば甘いところもあります。
もちろん、審査基準の高さはそのオンラインカジノの安全度に比例すると言えます。
ゆえにそのオンラインカジノが運営ライセンスを取得しているからといって、絶対に安全であると断定することはできません。
信頼度の高いオンラインカジノで遊ぶために、運営ライセンスの種類はぜひ知っておきましょう。
もっとも信頼度が高いとされる「MGAライセンス」
「MGAライセンス」は、マルタ共和国が発行しているもので、数ある運営ライセンスの中でも取得難易度が飛び抜けて高いことで有名です。
MGAライセンスを取得しているオンラインカジノは定期的に不正チェックをされており、もしも不正があった際は無効となります。
このことから、MGAライセンスを持っているオンラインカジノは信頼できるといえるでしょう。
MGAに次ぐ信頼度を誇る「GAMBLING COMMISSION」
「GAMBLING COMMISSION」は、イギリスで発行している運営ライセンスです。
同国でオンラインカジノを運営する場合は、こちらの運営ライセンスを取得する必要があります。
かといって取得難易度はやさしめなのかと言うと、そのようなことはありません。
MGAライセンスに続き、審査基準はかなり厳しいです。
イギリスのオンラインカジノに興味がありましたら、GAMBLING COMMISSIONを取得しているところを選ぶのをおすすめします。
世界初の運営ライセンス「アンティグア」
「アンティグア」は1994年、世界で初めて発行された運営ライセンスです。
当時のオンラインカジノは審査がゆるめでしたが、のちに同サービスが増えたと同時にトラブルも多発したことから、審査基準を見直しています。
オンラインカジノの先駆者ということも相まって、その信頼度は高いです。
多数のオンラインカジノが取得「カナワケライセンス」
「カナワケライセンス」は、カナダで発行されている運営ライセンスです。
有効期限が2年と短く、まめな更新が求められます。
他大手の運営ライセンスと比べるとライセンス料が安く、250を超えるオンラインカジノが取得しています。
それでいて利用者への対応が良く、こちらもまた信頼できるとして有名です。
カナワケライセンス単体では不安とあれば、他の大手ライセンスも同時に取得しているオンラインカジノを選びましょう。
日本でオンラインカジノを遊ぶのは違法？
オンラインカジノは海外でサービスしているため、日本国内から遊ぶには該当のサービスへアクセスする必要があります。
このような行為は違法に当たらないのかがもっとも気になるところでしょうが、現時点では「グレーゾーン」と言うのが適当です。
日本においてオンラインカジノは違法ではありませんが、合法でもありません。
ただ、日本には賭博罪（刑法185条）というものがあり、現金を賭けた勝負行為をするとこれに触れるとされています。
賭博罪があるが、オンラインカジノそのものを裁ける法律はないため、日本におけるオンラインカジノはグレーゾーンの位置にいるのです。
2016年に逮捕された日本人の1人が不起訴に
2016年3月10日に、「スマートライブカジノ」というオンラインカジノを利用した3人の日本人が賭博容疑をかけられ、逮捕されています。
2人は罰金刑となりましたが1人だけは抗議し、不起訴処分を勝ち取りました。
不起訴処分を勝ち取った要因は、「日本の法律では、海外で運営している合法オンラインカジノを日本人が遊んでいても裁けない」という点です。
これは、海外にある現実のカジノを日本人が遊んでも罪に問われないところに似ています。
日本でカジノを運営、もしくは遊ぶのは賭博罪にあたるため禁止されていますが、場所が海外となればこの限りではありません。
海外のオンラインカジノにおいても「日本にいるが、遊んでいるカジノは海外にある」と言えるため、明確に裁けないのです。
日本でオンラインカジノを遊ぶには
日本でオンラインカジノを遊ぶ場合は、かならず以下の2点を確認しましょう。
- 海外で運営しているか
- 運営ライセンスを取得しているか
まず1ですが、オンラインカジノの運営がもしも日本でされていれば、そこは違法のサービスです。
日本のオンラインカジノを日本から遊べば、当然ながら日本の法律が適用されますので、賭博罪にあたります。
第一条件として、運営先が海外であるかを見ておいてください。
海外ではなく日本であった場合は、絶対に遊ばないようにしましょう。
次に2ですが、こちらは冒頭にお話ししたとおりです。
オンラインカジノを合法としている国でも、運営ライセンスを取得せずに運営していれば例外なく違法となります。
違法のオンラインカジノで遊んだら、どのような実害を受けてしまうか想定できません。
よって少しでも怪しいと思ったら、そこで遊ぶのは避けるのが賢明です。
オンラインカジノを安全に遊ぶために
2016年の事例より、今後日本から海外のオンラインカジノを遊んでも、罪に問われる可能性は低いと考えられます。
しかし度を過ぎた行為をしたら、万が一ということもあるでしょう。
しつこいようですが、日本から見たオンラインカジノはあくまでグレーゾーンです。
プレイ履歴をインターネット上に公開したり、個人情報を特定されるようなことがあれば、罪に問われてしまう可能性は大いにあります。
「黙認されているだけ」と常に考え、オンラインカジノを遊んでいることを大々的に言いふらすのは控えてください。
違法なオンラインカジノを選ばないように注意！
日本には賭博罪がありますが、海外のオンラインカジノであれば違法となる可能性は低いです。
しかし合法というわけでもないので、オンラインカジノを遊ぶ際は、遊んでいることを他所へ言いふらさないように気をつけてください。
また、オンラインカジノを選ぶときはそのサービスが海外で運営されていることと、信頼性の高い運営ライセンスを取得していることをかならず確認しましょう。
オンラインカジノは多く運営されていますが、少しでも安全に遊べるところを探すのがなによりも大切です。
多くから高評価を得ているオンラインカジノのみを選び、安全に楽しみましょう！
